秋。トルコでは新学期が始まる季節です。
私も何か新しいことを始めたいと思って、今月から月曜はイーネオヤ教室、金曜は絵付け教室へ通うことにしました。
イーネオヤはトルコの伝統手芸の一つです。
İğne(イーネ)は針のこと。うまく説明できないけど、縫い針で作っていくレース編みのようなもの。
うちに唯一あるイーネオヤのスカーフ。アンネの花嫁道具の一つをお下がり(?)でもらったものです。
教室は知る人ぞ知る、
ISMEKの無料講座。材料費のみで受講できます。
指定された材料は「縫い針、白い布、オヤ専用の糸、はさみ」だけ。200円で足ります。(時間は朝9時からお昼の3時半頃まで。長い…!)
Suadiyeの教室で受講登録をしたのだけど、初日行ってみてびっくり。
6畳ほどの小さな教室に28人も集まりました。しかもみんな腰回りもおしりも大きなおばちゃんたち、ぎゅうぎゅうです。それでも本当は生徒数35人なんだそうです。先生一人で35人に手芸、しかも針仕事をどうやって教えるんだろう?と不思議でならなかったけど、なんてことない、みんな各自勝手に進めていきます。イーネオヤの基礎の基礎、基本すら知らないのは私だけでした。
みんな手を動かしながら「うちの嫁は…」とそんな話、お姑さんたち。私は嫁の立場。おばちゃんたちの勢いに圧倒されて最初はひるんでいたけど、お節介で面倒見のいいおばちゃんたちもやっぱりたくさんいるものです。「その針は違うから」と針をくれたり、「この糸のほうがきれい」と糸をくれたり。チャイをくれたり、パンをくれたり。
初回は基本の「Zurafa(ズラーファ)」を習いました。
びっくり、左から縫い始めます。これがテクニックの一つ。
最初の5針は先生が見本でしてくれたもの。先生がするようにミリ単位で同じ大きさのループを作っていくのは簡単なようで難しいです。練習するのみ。
何段も何段も、まずはひたすらズラーファです。
ぎゅうぎゅうの中、先生の隣へ回り込んで教えてもらう努力をしないと、おばちゃんたちの波にのまれて埋もれてしまいそうだけど、頑張ります。早く花などのモチーフができるようになりたいな。