友達に注文してもらって、豆腐を買いました。
トルコで初めて食べる豆腐です!生の本物のお豆腐です~!
2丁で7.5リラ(500~600円)と高め(高すぎ…)なのでしょっちゅう買うわけにはいかないのだけど。すごーくおいしかったです♪(ムっちゃんにも味見させてあげるつもりが結局全部私が食べてしまった…。ムっちゃんの和食の味覚を開拓するために食べさせてあげないとね。次回は。)
この間、ムっちゃんとDVDで「Neşeli Hayat(愉快な人生)」というトルコ映画(コメディドラマ)を見ました。原作・監督・主演ともにYılmaz Erdoğan(ユルマズ エルドアン)という舞台俳優のおじさんです。テレビでよくこの人の舞台を見るのだけど、私もムっちゃんもこの俳優さんが大好き。とっても明るくて朗らかで楽しい人だから。そして舞台・劇を愛する若者の育成にとても熱心だから。
映画の中でちょっと気になったのが、妻の弟がつき合っていた女の子を妊娠させてしまうというところ。女の子の兄二人が怒り狂って弟を殴りに家まで来るし、両方の親からはほぼ絶縁状態に。それでも貧乏な家族が幸せを求めて悪戦苦闘するという話。でもコメディだから苦しさの中にも楽しさがちらほら見えるのだけど。しかも最後、二人の結婚は認められ、めでたしめでたし…のハッピーエンド。
トルコではいわゆる「できちゃった婚」は基本的にありえない世界(特に東の地方では)。金銭目当ての偽装結婚やレイプなどそういう重いニュースも毎日のようにある世界(これも東の田舎で多い話)。他のトルコ映画でもレイプを受けた女の子が“みっともないから”という理由で自分の親にロープを手渡され、自殺を強要されるシーンなんかもあったりします。実際ニュースを見ていると、結婚前に妊娠した女の子が自分の親に「恥だから」と殺されてしまう事件もあったりします。そういう中で、この映画はかなり前向きで進歩的な印象を受けました。「でき婚」が広く認められるのがいいか悪いかは別として。
東部の田舎とイスタンブールのような大都会とでは考え方や認識が全然違います。大きな問題としてトルコ人も気にしていることだと思うけれど。経済格差とか貧困問題とか、こういうトルコ映画を見ると日ごろ忘れがちなことを考えさせられます。
で、いつものように見た後にムっちゃんと映画について感想を言い合うのだけど、ムっちゃんはでき婚についてはやっぱり「ありえない」と。たぶん責任感を考えてのことだと思うけど。ところが次の日アンネにこの話題をふってみたら「今ならありえる。世の中変わるから」と。びっくり。アンネの世代では理解できないことだと思っていたけど。アンネは考え方も若かった…。