週末辺りから今日が何日の何曜日なのか、何が何だかわからないような日々を送っています。今何時なのか、それを思い出す時間もなかったり。でも、やっとちょっと時間ができました。
先週の土曜日は、午前中は幼稚園の保護者会へ、午後はエンちゃんのお友達のお誕生日会へ行きました。カイちゃんも咳はまだコンコン続いているけれど肺炎になることもなく、少しずつ回復しています。ほっと一安心していたら、この土曜の夜に今度は私がいきなり発熱。10年ぶりくらいに熱が出て、びっくりしました。
何とかしなければ!と、5枚着こんで毛布も2枚かぶって汗をかいて4時間寝たら熱はすぐに下がりました。熱と一緒に体中に蕁麻疹が出てしまったのがつらかったです…
とにかく熱は下がり、今は咳と鼻水。やっぱり私も風邪を引いたのかな。
いつもアンネがいない時に限って病気になります。助けて欲しいと思う時にいない…そういうものかな。アンネはクリスマスの25日にイスタンブールへ来るそうです。
アダナではアンネにすっかりお世話になっていました。料理は全部アンネがしてくれていました。アダナに着いたばかりの夜の食卓。アダナ料理のボレッキチョルバス(マントゥの入ったスープ)とイチリキョフテ(アダナでは揚げずに茹でて食べます)。
写真写りがすごく悪いけど…アダナ特産のミニ茄子で作った冷製ドルマ。
別の日のお昼ご飯は台所で。アダナ料理、アナルクズル。
アンネが料理をしてくれていたので、おかげで自由な時間がたくさん持てました。ソファでのんびりくつろいだり、ぼーっとテレビを見たり。子どもたちが寝てからは毎晩読書、イスタンブールから持参した文庫本も2冊読みました。
アンネの家は古いけれど、なぜかとても落ち着きます。
サロン(リビング)にて。
絨毯もしっかり使い古されたもの。ソファは40年もの、数年前に生地を貼り替えてリフォームしたそう(確かに以前は白い生地でした)。
壁に掛かっている額縁の中にはアンネのアンネ(ムっちゃんのおばあちゃん)が作った作品が入れてあります。元は金糸で刺繍されたベッドカバーだったそうです。
銀の器の下に敷いてあるのもアンネが若い頃に編んだもの。
家族の写真立てがそこら中にありました。
ムっちゃんのおじいちゃんたち、アンネの亡き弟・兄たちの写真。
アンネの結婚式の時の写真も飾ってあります。これと同じ写真、イスタンブールの私たちの家にもなぜか飾ってあります。
あ、私の写真も。
トルコ人は証明写真を飾るのも好きですよね!?
それと、サロンの食器棚の中は美術館みたいでした。おじいちゃん、おばあちゃんの代から残る50年、60年前のものだそう。さすがにこれらは使ってないと思うけれど…
食器棚の前でハミガキするエンちゃん。
チョコレートの箱は食器棚の上へ。エンちゃんの手の届かないところへ(苦笑)
玄関に移動、ここでもハミガキ。
ここはサロンの隣の部屋。普段はここでテレビを見たり、新聞を読んだりします。
ここでも古いものがたくさん。
ムっちゃんが子どもの頃に遊んだおもちゃ。
何でもすぐに捨てたがるアンネ。どの部屋も物が少なすぎるほどにすっきりしているのに、ムっちゃんのおもちゃや子ども服などは次から次へと出てきます。
だけど、エンちゃんが遊んですぐ壊れたものもいくつか…
テレビの台は昔アンネが使っていたミシン。一緒に写っている黒電話(黒じゃないけど)は現役!毎日のように懐かしいリーン!という音が鳴り響いてました。
ミシンはこんなのだよ、と出してくれました。
夜、カイちゃんはここでねんね。
アンネのベッドもまた古くて、40年以上前のもの。寝返りを打っただけでギシギシ~と音がして揺れてました。そこで遊ぶカイちゃん。
お昼寝するエンちゃん。
布団は昔ながらの綿の布団。枕も綿の枕。だからずっしり重いです。お手入れ、大変だろうなあ…。
何にでも流行に目を光らせているアンネだけど、家の中は古いものでいっぱい。何でも大事に使っているんだなあ、といつも感心させられます。買う時は高くても良い物を買って、上手にお手入れして大事に長く使う…これがアンネのモットーだそうです。
アンネの家では電話が鳴りっぱなし。それと朝から晩まで隣人や親戚、友達など入れ替わり立ち替わり常にお客さんがありました。
毎朝、朝7時前には同じアパートに住む親戚のおばさんがコーヒーを飲みにアンネの家へ来ていました。コーヒーを飲んで、ついでに朝食、チャイも一緒に。
夜もよく近所の親戚のおばさんたちがおしゃべりに来ていました。夜7時とかに来たりするので、晩ご飯はどうしたらいいのかよくアンネと台所で頭を悩ませていました。。夜10時まで3~4時間ずっとおしゃべり、毎日のように一体何をそんなに話すことがあるんだろう?
イスタンブールへ帰る当日の朝にも6時半から隣人のおばさんが来ていました。でも、私たちの知らない人でした。隣人の隣人だそうで…あまり話題もなく、チャイだけ飲んで静かに座るおばさん。わざわざ見送りの挨拶に来てくれたんだと思うけれど、何だかお通夜みたいでした(…苦笑)
お客さんのおもてなしに親戚・友人の看病に、常に人のお世話ばかりのアンネ。しょっちゅう文句も言っていたけれど、それは当然か…だけど、こんなだからこそアンネはしっかりして元気でいるし、一人で住んでいても寂しくなることもあまりないのかもしれません。
アンネの生活をそばで見ていて、長生きする秘訣みたいなのも見たような気がします。