日本へ帰ることになって、アンネに風呂敷を一つ渡されました。
この風呂敷(?)はアンネのアンネ、つまりアンネアンネ、ムっちゃんのおばあちゃんが作ったものだそうです。中には、ムっちゃんが赤ちゃんの時に着ていたもの、使っていたものがたくさん入っていました(それでもこれはほんの一部、本当はタンスいっぱい残してあるそうです)。
産着、手袋、ベビー服、
口を拭いていたというタオルに、おしりを拭いていたという布、
新品のまま残してあったアンネの手編みのセーターや体を洗うタオル、タオルケット。
生まれたばかりの赤ちゃんの顔にかぶせるというスカーフ。
何のためにかぶせるのか、いまいちよくわからないんだけど…?基本は赤色なんだって。薄いけど、こんなのをかぶせて息ができるのかな?ムっちゃんには結局使わなかったそうだけど。
隣のおばさんからも手編みのチョッキをもらいました。
急に帰ることになって、作りかけだったものを二晩で急いで仕上げてくれました。
ムっちゃんからのお下がり、37~38年前のものがきちんと残してあったことにとにかくびっくりです。「子供は苦手」「(アンネにはお手伝いさんがいたので)赤ちゃんをどうやってお世話するのか知らない」と言うアンネだけど、息子をすごく大事にしていたんだよ…やっぱり。
使い古されて生地はシミだらけでゴワゴワ…実際使うかどうかわからないけど、せっかくなので記念に日本へ持って行くことにしました。
つわりで寝こんでいた時や、おなかがすいたり足がつったりで深く長く眠れない寝不足の今、仮眠していると「そんなに寝ていたら病気になる、とにかくご飯を食べなさい」と布団をめくって起こしてくるアンネ。トイレに座っていても「冷たい便座に長く座っていると病気になる」と注意しに入ってくる心配症のアンネ…。
「起こさないでください」と寝室のドアと布団に貼り紙をして寝ていたことも、とうとう我慢できなくて口論になって「夫や年上に向かってそんなことは言ってはダメよ!」とほっぺたを叩かれたことも、「和食が食べたいの!」とイライラしながら、でも感謝しながらアンネのトルコ料理を食べていたことも、全部があとで「いい思い出」になるんだろうな。
最近は特に感情の起伏が激しくてイライラすることも多いけど、感謝の気持ちを忘れず、貴重な日本での日々を大事に過ごしたいと思います。