ぴよちゃんのことではみんなにまで辛い思いをさせてしまいました。
ごめんなさい。
私は元気です。ぴよちゃんもまだ元気にしています。
毎日毎日泣いていたけれど、今はもう泣いていません。涙はふきました。
辛いのは自分だけだと思っていました。でも、ムっちゃんが夜一人でこっそり泣いているのを見てしまってからは、私のためにいっぱい我慢してくれているんだな…ってそんなムっちゃんの背中を見たら「強くならないといけない」と思いました。それからはもう泣いていません。
木曜にはÇAPA(チャパ、イスタンブール大学の大学病院)へ行ってきました。
病院まで片道2時間近くかかるから朝7時半に家を出て、家に帰ってきたのは3時過ぎです。また隣のおばさんが付き添ってくれて(本当にいつもありがたいことです)、ムっちゃんと3人、朝からほとんど飲まず食わずでずっと広い病院内をあちこちたらい回しにされました。とにかく疲れた一日。
2種類のエコーで診てもらったり内診があったり、破水してないかの検査があったり。最後に染色体異常があるかないかの検査のために、おなかに10㎝ほどの長い針を刺して胎盤を採取する検査もしました(これは羊水検査の代わり。もともと羊水が少ないからこれ以上羊水を奪うわけにもいかないし、羊水検査よりも10日早く結果が出るためだそうです。もちろん、おなかに針を刺すことによって起こる流産のリスクは覚悟の上で。そして、おなかに針を刺したから回復するまでの2週間はまた安静生活です)。
大学病院とはこういうものなの…?
診察中も検査中も研修生たちがゾロゾロいて、ずっといろんな人に取り囲まれて見られていたのが嫌でした。見るだけならいいけれど、「ああだ、こうだ」と症状を説明してみせたり意見を出し合ったり、その間私はおしりもおなかも丸出しのままなんだから…。研修生の男の子が破水の検査をしたときに大出血したのもショックでした。でも何も言わずに去って行ってしまうし(一人むなしくそばに置いてあったキッチンペーパーを必死にかき集めたんだよ)。
そして、お金を払うのはあっち、検査器具を買うのはあっち、領収書をもらうのはあっち、この検査はあっち、あの検査はあっち…て何時間も産婦人科・小児科の2つの病棟を行ったり来たり。病気のために病院へ行くのに、あそこではさらに病気になってしまう…そう思わざるをえませんでした。
病院はこんな感じだったけど、幸い、今回紹介されたドクターは良い人でした。とにかく先生によると、ぴよちゃんの腎臓はそれほど問題ないみたいです。腸に腫瘍がたくさんあるんだって。それに膀胱がないんだって。だからおしっこができなくて羊水が少ないんだって言われました。ぴよちゃんには欠陥だらけにしてしまって本当にごめんね…としか言いようがありません。今はどうしてそうなったのか検査の結果を待つのみです。
ドクターの診察を待つ人たちにはおなかがもっと大きな人もたくさんいました。7か月とか8カ月とかそんな感じ。みんな問題ありの人たちなんだろうね。泣いている人もいました。私は5ヶ月目でぴよちゃんの病気が見つかってよかったと思わなければなりません。だからこそ頑張らないと。
「なんでよりによって自分がこんな目に遭わないといけないの…」とは思ってません。不思議と全然そうは思いません。他のことではきっとそうやって卑屈になっていたと思うけど。むしろこんなぴよちゃんに出会えたことに感謝しています。神様はその人が解決できない問題は与えないんだ。同じこと、ムっちゃんも言っていました
(神様じゃなくて「アラー」だったけど)。私たちにはきっと解決できる乗り越えられる困難のはず。だからムっちゃんと乗り越えます。検査結果や手術のことや今後のことや…いろいろ心配や不安はいっぱいあるけど、乗り越えてみせます。そしてもう泣かないんだ。私はぴよちゃんのお母さんなんだもん。
※たまたまだけど、ひそかに続けているミクシィのマイミクさんが興味深い記事を書かれてました。トルコの
「帝王切開率世界一、減少へ向け始動」ということ。
トルコの病院裏事情がまた一つ見えたような…